公務員ランナーの川内優輝選手(31)が第122回ボストン・マラソン(16日・米マサチューセッツ州ボストン)で初優勝を飾りました。
日本勢では1987年大会の瀬古利彦選手以来、31年ぶり8人目、9度目の快挙です。
そんな輝かしい成績をおさめた川内選手は数々の変ったエピソードをもっています。
エピソード
フルタイムランナー
川内選手は公務員としてフルタイムで働いているため、走る練習時間が他のランナー比べて、当然、少なくなります。
そこで彼は、フルマラソンの大会を他のトップアスリートより数多く参加することで究極の実践トレーニングをしているそうです。
パンダの激走
川内選手の出身地、久喜マラソンでは、以前、スーツに黒サングラスを付け、黒革靴で、2018年3月の第3回大会では、パンダの着ぐるみを着てハーフマラソンに出場し、2位に入りました。
パンダの激走なんて驚きますね。
全身全霊の力走
フルマラソンでは常に全身全霊で力を振り絞って突っ走るためか、マラソンのゴール直後に、川内選手が意識朦朧の状態で倒れ込むことが多いようです。
心配になりますが、その必死な姿に好感がもたれます。
パスポート忘れ
2013年1月に行われたエジプト国際マラソンに招待選手として出場しましたが、出発時に成田国際空港で搭乗前にパスポートを忘れて、主催者側が用意した航空便に乗れず、別の便のチケット代を(約26万円)を自腹で支払うことになったということもありました。
川内優輝選手とは
川内優輝選手の職業は、公務員です。
埼玉県庁から教育局主事として埼玉県立春日部高校に勤務し、学校の経理事務や庶務業務をしているそうです。
ですから、週40時間フルタイムできっちりと仕事をしたうえで、ランナーをしているのです。
つまり、実業団にも所属せず、個人・市民としてのランナーです。
しかしながら、そのベストタイムは2時間8分14秒で、世界屈指の記録なのです。
まとめ
これ以外にも、他のアスリートとは異なる、数々のエピソードがあるようです。
そのエピソードは川内選手の人柄をあらわすもので、何となく親しみがもてますね。
帰国後に、来春、公務員を退職して、プロランナーに転向することを表明しましたが、ボストンマラソンの優勝賞金15万ドル(約1605万円)があれば3,4年は活動できるそうです。
公務員時代にはできなかった思い通りの練習ができて、ベストな記録が出せるとよいですね。