7日午前9時55分ごろ、和歌山市湊の花王和歌山工場で「作業員の体に硫酸がかかった」と119番通報がありました。
作業員の容体はどうなのでしょう。
詳しく見ていきましょう。
引用:朝日新聞デジタル
事件の概要
市消防局によると、60代の男性作業員2人が全身に硫酸を浴び、症状は重いという。別の60代の男性作業員は足に浴び、比較的症状は軽いという。3人とも搬送時に意識はあった。市消防局と同社によると、配管の修理中に管内に残っていた硫酸を浴びたという。
引用:朝日新聞デジタル
3人の作業員の方々が、硫酸を浴びてしまったのですね。
2人が重症、1人が軽傷ということです。
なぜ、硫酸を浴びるようなことになったのでしょうか。
3人は硫酸の入ったタンクとポンプ設備をつなぐ配管の接続部を修理中、配管内に残っていた硫酸が体にかかったとみられるとのことです。
引用:グーグル
こんな感じのタンクだったのでしょうか。
しっかりと管のなかを空にしてから作業に入らなかったということですね。
危ないですね。
花王によりますと、この工場では衣服や住宅用の洗剤などを製造しているとのこと。
硫酸は洗剤に使われる界面活性剤の原料の1つとしてそこにあるものなのだそうです。
危険物を扱う時は、より慎重にしたいものです。
硫酸がかかるとどうなるの?
硫酸は、水分が揮発すると濃硫酸的になり、皮膚を脱水し、その細胞を殺し、薬傷を起こさせる危険があるとのことです。
化学火傷になってしまうのですね。
皮膚に触れた場合、強い脱水作用があり重症の薬傷を起こす。眼に入った場合、結膜や角膜が激しく侵され、失明することがある引用:製品安全データシート MSDS 濃硫酸 | 化学薬品 工業薬品 食品添加物・食品 試験薬品(試薬)の販売/製造/OEMの内藤商店[愛知県|名古屋市]
硫酸自体は蒸発せず、水分だけが蒸発して濃い硫酸になっている場合があるとのことです。
不揮発性の液体なので希硫酸が知らず知らずのうちに濃縮している場合があるので注意が必要出典硫酸による事故
硫酸がかかったら、どうしたらよいのか?
硫酸が着いたら、直ぐに水で洗わなければならないそうです。
付着した部分的に大量の水をかけ、15分以上洗い続けるべきなのだとか。
水がまったく無い場所なら別ですが、硫酸を拭きとるなどはもってのほかで、被害部位を広げることになります。そのようなことをしている時間があったら、水のあるところまで走りましょう。
その後に、病院に行って処置してもらってください。
花王和歌山工場とは?
花王和歌山工場とはどんな工場なのでしょうか。
国内外の花王の全工場中、最大規模の工場で、総生産量の4割強を占める。主な取り扱い製品は家庭用洗剤、石鹸などで、業務用商品も扱う。また敷地内に研究所が設けられている。
その他、全国にある花王の各工場で原料として使用される化学製品(原料段階の液体品)を製造して供給しており、花王の主力工場として重要な役割を果たしている。
また、鉄道貨物輸送に力を入れている。
地球環境とエコ技術の情報発信ミュージアムである花王エコラボミュージアムも併設されている。
引用: ウィキペディア
花王の主力工場なのですね。
総生産量の4割強を占めているとのこと。
現場はどこ?
現場はJR和歌山駅から南西約4キロで、工場などが集まっている、海岸に面したところです。
地図上からもかなり広い敷地だということがわかりますね。
ネット上の反応
修理や清掃点検の方の努力あってこその製造業、日本の企業なんですね。
「こういう地味で危険なところは結局人間の目と手に頼っているんだなあ」とこういう事故があるたびに思います。事故に遭われた方の一日も早い回復を。
そして同じ作業をされている多くの作業員の方の安全確保のための早期点検を。
モノが安くなるために安全のための予算が削られることがありませんように。
引用:ヤフーニュース
硫酸という響きだけでも怖いのに。
早く回復されますように。こういう化学工場が浸水した場合って薬品は漏れ出さないようになってるのかな。
最近洪水が多いので気になりました。引用:ヤフーニュース
作業プロセスに問題があったのか、作業員のミスなのか、ミスが起こる背景はなかったのか、通常は起こり得ないことだと思うのでしっかり原因究明を。
引用:ヤフーニュース
化学やけどは後々残るから怖いです。
事故の究明と同様の事故を防ぐためにもどうして起こったのか公表してほしいですね引用:ヤフーニュース
まとめ
作業員の方々の回復をお祈りいたします。
また、通常は起こらない事が起こった事故なのですから、しっかりと原因究明をしてほしいと
思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。